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自分に歩み寄る美少女が居るとは知らず。リングから手を放し地面に着地しまたリングと会話を始める。
「中学では全国二回戦敗退。だけど今度こそ高校では全国制覇するからよ。だからまた更に三年間、俺に付き合ってくれよな?」
笑顔でリングと話し込む俺。だが既に謎の美少女が隣に居たとは知らずに自分の世界に入り込んで居る俺を引きずり戻す一言が浴びせられる。
「うっわぁ!キモイ!キモ過ぎ何ですけどぉ……頭やばい人?」
いきなり話し掛けられ驚き声のした方へ振り向き視線を送った。
目の前には知らない美少女が一人。髪の長さは腰くらいまでありそうだけど一本に束ね色は艶のある綺麗な黒。
目も大きく瞳は赤色。そして顔も全てが整った正にスーパー美少女。
パッと見は優しい顔立ちだがさっきの第一声を思い出すと優しく無いのが一目瞭然。
しかし身長も165以上は有りそうでモデル体型の抜群のスタイル。
「身長は俺より少し低いくらいかな……キスするなら丁度良い高さ…って何考えてんだ俺は!」
一人美少女を見て朝のリングのキスのノリで変な妄想が膨らむ。
その変態妄想を見透かした様に美少女は睨みながら口を開いた。
「アンタなにイヤらしい目で私の身体を舐め回してんのよ!?キモイ!」
「うるせぇな!さっきからキモイ連発して何なんだよ!てか誰だよお前!?」
朝からキモイ連発されムカついて尋ねると…
「私を知らないの?星宮彩萌って言ったら流石のキモイ貴方でも解るでしょ?」
星宮彩萌と名乗る美少女から生意気な自己紹介をされたが首を傾げ……
「いや知らんから……」
そう言って苦笑いすると星宮と名乗る美少女は俺のTシャツの襟を掴み激怒した。
「知らないはず無いでしょ!星宮よ!?星宮!日本国民なら皆が知る名よ!」
朝から何なんだよ!とイラついたが掴まれた襟を勢い良く振り解き叫ぶ。
「だから知らん!何なんだよお前!初対面で失礼過ぎだろ!」
怒る俺を見て驚いた顔をした星宮と名乗る美少女は憐れんだ顔で見て呟いてい来て。
「信じらんない……私を知らない馬鹿が日本にまだ居た何て……」
そう言って頭を抱えて居た謎の美少女を見て更にイライラしていた。
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