苦いところをもっと下さい。

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   難なくキャミソールの下から、豊かでやわらかなふくらみを手のひらで包み込む。  ……このやわらかさっていうのは、何度味わっても不思議で、感動する。だって、男の身体のどこにもこんな感触はないぞ。  見る分には腰とかお尻がぐっと来るけど、胸に触れたときの衝撃には実際、敵わないものだ。どうしても気分が昂ぶってくる。流華さんの首筋にキスを落として回るのも、自然と熱がこもってしまう。 「んん……」  どうしたらいいか判らない、という感じで、流華さんは小さくかぶりを振った。急に意地悪な気分になって、その耳たぶに歯を立てて噛み付いてやる。 「……っ!!」  びく……と細い腰が波打った。  判りやすい。判りやすすぎて、仕事中にうっかりおさわりなんてされてしまったらどうするんだろう。  いけない男がもしいたら、こんなひとはすぐに目をつけられてしまうのではないか。  いつもそんな心配をしてしまっていることなんて、死んだって口には出さないけど。 .
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