それぞれの過去。

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<『風神』side> 「じゃあ、俺らからな。」 「おっけ。」 「俺から全員の言うけどいい?」 「あぁ。」 相変わらず冷ぇな黎弥は。まぁいいや。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このとき俺は、中2だった。 俺はずっと俊哉と一緒にいた。 このときから、もう俺らは『風神』いた。 中学生でこの中にいるのは異例だった。 なぜ俺らがここにいたか。 俺は昔から仲が悪かったわけではない。 なにのあれ以来すっかり仲が悪くなってしまった。 『あれ』というのは、中1の冬。 俊哉と俺の中学で喧嘩が絶えなく、俺たちは負けなしだった。 中学生だから族に入ってるやつなんていない。 なんて思ってたのが間違いだった。 俺らが潰してきたやつの中に『虎王』がいた。 それを知らずに潰してしまったから、俺らは狙われた。 しかも、一番いやな人物に。
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