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<『雷神』side>
「こっちは私と若菜から話すね。」
「おけ。」
「とりあえず、私の過去を簡単に。」
廉がうなずく。
「親が離婚して、離婚の理由が母の不倫。新しいお父さんができたけど、それは不倫相手。そのころ、世に言う不良?になってたんだ。そして、新しいお父さんと一緒に暮らし始めて、4ヵ月くらいたった頃だったかな?出かけるって言ってたくせに2階で死んでいた。2人ともね。
私は覚悟してたんだけど、やっぱり、妹のほうしかおばさん達は引き取ってくれなくて。ここから荒れ始めたんだ。片っ端から喧嘩してて、一緒にいたグループの子もいなくなっていった。けど、若菜だけは残ってくれた。それで、意味のない喧嘩はやめたんだ。
それから数日たって、若菜に連れてきてもらったのが、ここ、『雷神』だった。んで、いきなり入ってたってわけさ。『雷神』入ってからは、若菜の家に居候してたんだ(笑)」
雰囲気やば…。重い!
そんなこと思っていると。
「麗、大変だったんだな。でも、お前はもう1人じゃない。『雷神』仲間もそうだけど、俺らだっているからさ。頼れよ。」
「ありがと。」
廉…。ありがと。
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