祓師(はらいし)

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「学校の事件の方は進展しているか?結界を破れる術者も探さねばならない。黒兎、白兎、十六夜探ってくれ!」 「それは了解したけど…あのさ、なんで魔界のゲートを開けようとしてるんだ?誰がそんなことを…」 「魔界の王がこちらの世界も欲しがっているんだろう。人間は餌だからな。特に念が強い物を喰らえば魔力を増すことができる」 「有栖は魔界のモノでもないのに、餌がなくてどうやって魔力を調達するんだよ!」 「痛いとこ…ついてくるな」 額を抑えて俯いてクスクス嗤う 「自分自身で作り出すしかない。一気に使うと回復に時間がかかる時もある」 「もしかして…今日も」 「そういうことだ」 俺はなにか有栖頼りで自分が何も出来ていない事が歯痒かった。 それにしても・・・なんか雲を掴む様な話だ。魔界の王とか・・・魔界の穴とか。 にわかには信じがたい。 ウサギ兄弟もどんな力があるか、あの小さなあげはちゃんも闘うのかとか、まったく信じられない。
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