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想像と妄想でものすごいテンションになっているユリナちゃんを苦笑いで眺めていると。
「……気持ち悪」
「なにぃ!?」
ぼそり、聞こえた声に、ユリナちゃんが鬼の形相に早変わりする。
150cmくらいしかない小柄なユリナちゃんの遥か頭上、長身の高井くんが馬鹿にするような目を向けていた。
「いま何て言った!? 修平!?」
「……」
「気持ち悪いって言ったでしょっ!?」
「聞こえてんじゃん」
「うるさいっ! アンタはいっつもねぇっ!」
ユリナちゃんが『いつも』と言った通り。
いつも通りのじゃれ合いが始まった、と思っていると。
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