【第2話】はじめての、夜

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  ゆらゆら。 ふわふわ。 小さな刺激。 ハッキリしない視界の中、与えられる熱は甘くて。 心が、体がほどけていくように感じた。 抗うなんて選択肢は、なかった。 ただこの快楽に、身をゆだねるだけ。 刹那、掠れたような声が聞こえた、気がした。 「……も、離してやんねー、から……」 それはひどく、切なげな響き、だった。 .
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