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文房具が入り混じっている引き出しから、ガムテープを取り出し、キッチンからはジョウゴを手に取った。
――ウー! ワンワン!!!! ワンワン!!!!
「うるさい馬鹿犬! 待ってろって言っているでしょ!」
更に前足に力を入れ、吠え立てるゲーム。お酒で頭が思わずクラッとし、視野がぼやけ、綾に見えた。
「なんで貴方は素直にお母さんと呼んでくれないのぉ? 私だって頑張っているのよ? なぜ素直に甘えてくれないのぉ?」
テーブルに一旦道具を置き、綾に徐々に詰め寄った。
――ウー!!!! ワンワン!!!!
「怖がらないで……貴方のお母さんよ? いくら捻くれても拓也さんの子。可愛いと思っているわ?
ただ――悪さをしたら、お仕置きは誰だって必要なことなの」
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