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「っきゃあああああ!!!!!」
「っ!? な、何だ!?」
突然の大音量に、すやすや眠っていた長瀬が飛び起きる。
と、同時になぜか、私を抱きしめる腕に力を込めた。
肌と肌が密着する温度に、私の頭はショートしそうだ。
「いやあーーー!! 何なのっ、離してよーーー!!!」
「ちょ、うるせえバカっ!」
「もがっ!!」
大きな手で思いっきり口を塞がれた。
じたばたと抵抗しようにも、力の差は歴然で。
体ごと、長瀬に捕われている状態になってしまう。
「ふううーーー!!!」
「でかい声出すんじゃねーよ、近所迷惑だろーが!」
「むうーーー!!」
抗議の声をあげようにも、その手に阻まれて叶わない。
それどころか、私の体をさらに強く引き寄せてくる。
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