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「ううーーー!!」
「うるせーな、大人しくするなら離してやる」
「んむっ!?」
息苦しさを感じながらも、その提案に反応する。
頭の上から、深い溜息が落ちてきた。
「お前、その様子じゃ何にも覚えてねーとか言うんだろ」
「ふうっ……!」
全くもって、その通り、だ。
私とは違い、長瀬は“何があったのか”を覚えている、らしい。
「静かにするなら説明してやる。どうする?」
「んむう……」
拒否権は、ない。
私は渋々頷き、暴れようとしていた体から力を抜いた。
すると長瀬は「……よし」と呟いて、私の体を反転させる。
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