【第4話】一夜の過ち、ではありません

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  冷蔵庫にあったビールで乾杯した私たちは、ソファにゆったりと座って。 手早く作ったサラダとナムルをツマミにしながら、食事を始めた。 焼き鳥は、評判になるのも頷けるほど美味しく。 さっきまでとは違い、私は上機嫌になっていった。 「んー、美味しっ! ビールに合うっ!」 「このナムル、自作?」 「うん、カンタンだよ。野菜とかキノコとか好きなの茹でて、塩ふってごま油で和えるだけ」 「ふーん、旨いな」 「でしょー?」 たいした料理でもないが、褒められると悪い気はしない。 私は本題を忘れてこの時間を楽しんでしまっていた。 .
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