【第4話】一夜の過ち、ではありません

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  ……ってゆーか。 長瀬も長瀬よ。 あんなにおモテになるんだから、わざわざ私みたいなのに手を出さなくても良かったんじゃないの? そう思うと妙に腹が立ってきた。 自業自得な部分が大いにあるとはいえ、長瀬にだって落ち度はあるはずだ。 たとえ長瀬の言う通り、私から誘ったんだとしても。 どこからどうみても“酔っ払い”だった私の言うことに、進んで乗っかることはないと思う。 「あー、だめだ、ムカついてきた……!」 口に出すと余計に実感。 きっかけを与えたのは私だとしても、結局は、どっちも共犯じゃないか。 なのにどうして私ばかりが弱みを握られた立場になっているんだ。 .
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