【第4話】一夜の過ち、ではありません

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  席に着くと、長瀬がにっこり笑顔で話しかけてきた。 「具合でも悪いの? 羽村サン」 「……」 無視だ、無視。 話せば苛立ちが高まるに決まっている。 私は長瀬の方を見向きもせずに、Macに向かった。 仕事、仕事、っと。 長瀬に踏み荒らされそうだった頭の中を切り替えて、作業に集中していった。 隣で長瀬が不敵に笑っていたことにも、気付かずに。 .
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