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……イライラしてるときの方が、仕事が捗るってどうよ……?
時計を見れば、まだ18時半だった。
こんな時間に終われるなんて、奇跡に近い。
よそ見をせず、ひたすら仕事にのめり込むように集中していたせいか、なぜか手がすいすい進み、予定してた時間より随分早くUPすることができた。
明日の分を進めることもできるけど、一刻も早く帰りたかった私は、さっさと帰り支度に励んだ。
家でおいしいお酒を飲みながら、この苛立ちを発散したかったから。
理由は、もちろんこの男。
「あれ、羽村、もー終わり?」
「……」
無視よ、無視。
私は心の中で唱え、振り向くことさえしなかった。
すると、そっとメモが視界に入ってきた。
長瀬から差し出されたものだ。
嫌な予感しかしないその紙切れを開いて、絶句した。
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