マーメイドプリンセス

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「ゆゆ、あたしらは先帰ろう?後は後輩に任せてさ」 「あれ、里美!今日塾じゃなかったっけ?」 「なくなったから大丈夫!ってか実はサボりだけど」 2人で顔を見合わせて笑う こんな何気ない会話が好き。ただ、毎日が平凡で何事もない人生がいい。 里美との帰り道、里美が大好きなアイドルのCDを明日貸すと約束して別れる 「ゆゆ!絶対だからね!明日持ってきて!」 遠くから大きく手を振って叫んでいる里美が可愛い CD忘れないようにしなきゃと思いながら、静かな夜の通学路を歩く 「なんだろう、あれ…」 橋を渡ろうとした時、橋の下の川に光る物を見つけた 草むらの坂を降りて、靴と靴下を脱ぎ、川に入った 「刀?…っていうか剣?」 近づくにつれ形が見えてくると、それはエメラルド色に光っている剣だとわかった 黒い夜の空をうつしたような黒い川の中に、綺麗なエメラルド色の光を放つ剣 どうしてこんなものがここにあるのだろう 冷たい水の中に手を入れて光る剣に触れた
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