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お洒落なお店の中は、もうすぐお昼休みも終わろうとしているせいか、空席がいくつかあってあっさり窓際の席に案内された。
メニューを眺めていると、どれも美味しそうなものばかりで目移りしてしまう。
それなのに吉岡さんはチラッとメニューを見ただけで、お水を飲んでいる。
もう決まったのかな?
さすができる営業マンは違う。
その決断力の高さが羨ましい。
「決まったか?」
「え、ちょっと待ってください。迷っちゃって。す、すぐ決めますから」
一瞬また眉間にシワを寄せられて、動揺してしまったら余計決まらない。
うわぁ、どうしよう……。
「どれとどれ迷ってるんだ」
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