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一瞬見るなって怒られるのかと思ったけど、そうじゃなかったから、またニコニコと食べ進めていると、急に吉岡さんの左手が伸びてきた。
ん? と目を向けた瞬間、私の口の端をニヤリと口角を上げた吉岡さんの親指がなぞって戻っていった。
「へ?」
何が起きたのか頭がついていかない。
「トマトソースついてた」
笑顔で親指についたトマトソースをぺろりと舐める口元が、凄く色っぽくてドキリと心臓が跳ねた。
「……!」
絶句、人生初の絶句。
しかも私のソース舐めちゃったし。
一気に顔中が真っ赤になったのがわかる。
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