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「わかってるって。
あたしの方が先に起きてたんだから」
新木がそう言うと、他のベッドからも人がどんどんと起きてきた。
正確には、園田が大声を出したせいで皆起きてしまったのだが。
「あんだ?ここ?」
パーマの掛かった男にしては長めの髪をした男が、仰向けの状態から起き上がる。
「個室じゃないなんて聞いてないわよ!」
気の強そうな女性の声がまたどこからか上がる。
同意書をちゃんと読んだ者が読んでない者に説明し、約十分後には十二人全員がソファーの周りに集まった。
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