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……そういえば。
「三つ上、なんですね。神谷さん」
「ああ、そうだね、今年三十だから。もうオッサンだよ」
「そんな!」
まさか、と言うように顔の前で手を振る。
その様子が可笑しいらしく、神谷さんは笑いながらグラスを傾けた。
「ありがとう、気を遣わせて悪かったかな」
「いえ! 全然! お世辞とかじゃないですから!」
「ははは、ありがとう。羽村さんは面白いね」
そう言ってまた、神谷さんはロックで注文していた焼酎を飲む。
この間と同じように、喉の動きに見とれてしまいそうになるのをぐっと自制し、私もお酒を飲み込んだ。
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