【第6話】思いがけない、お誘いと

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  「何だか改めて年のこと言うのって、照れるもんだね」 「そうですね」 くすくす笑う神谷さんに、私のこんな気持ちはきっと届かない。 いくら壁がなくなったと言っても、それを見誤るほど自惚れていない。 神谷さんは私と“飲みたかった”だけだ。 『笹川』に来たかっただけ、と言ってもいい。 美味しい食事とお酒で、楽しい時間を過ごしたかったのかもしれない。 次第に冴えていく思考とは裏腹に、会話は弾む。 .
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