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しばらく思案し、聞いてみる。
「その契約ってのを、受け入れれば助かるのか?」
俺は絞り出したような声で聞く。
「そうゆうことになるな。だが、堕ちる堕ちないはお前自身の力量だ、そのためのサポートなりはするから安心しろ」
取り敢えず、今すぐ死ぬことはなさそうなのがわかって、少し冷静になる。
「そうか…なんとなく状況は飲み込めた。それで、具体的に契約の内容はなんなんだ?」
「私と共に魂を喰らう連中を倒す」
…。よく理解出来なかった。
「えっと、契約をすれば命は助かるんじゃなかったのか?」
「あぁ助かるとも、お前も戦って相手を倒せば死なないだろう?」
へ、屁理屈こねやがったこの女…。
命の危機は、完全には無くなっていなかった。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!そんな戦うなんてごめんだ!契約はできない!命がいくつあっても足らないだろう!」
「そうか、私は別に構わないが。お前近々すぐ喰われるぞ」
喰われ…え?
「な、なんで、だよ…?」
「お前のような駄目人間で堕ちる手前のやつに私達は干渉するからな、やつらにすぐ嗅ぎ付けられて喰われるのも時間の問題だ。」
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