第1話

5/16
前へ
/35ページ
次へ
「……っあーもー…どーすっかなぁ」 俺は煙草をふかしながら考える。 電気代を滞納していたらとうとう停められた。これじゃネトゲはおろか風呂を沸かすことも出来ない。コンロだけ使えたのは不幸中の幸いだ。 「バイト、バイトねぇ。俺の学歴じゃあ肉体労働しかないしなぁ」 だが肉体労働のバイトはしたくない、かといってファミレスやスーパーで普通に働けるとは思えない。つくづく自分は駄目な奴と痛感する、痛感するだけだが。 「取り敢えず、寝てから考えるかな」 俺は決めて、眠くもないがやることもないのでベッドに潜り、眼を閉じた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加