何も言わずに

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白露の降りる大地に倒れ 罪深き者の道 ふと顧みる 静寂に舞い散る木の葉は紅く この身染め上げた色が降り積もる 我が生には悔い無し 澄んだ眼差しが胸に迫る 何も言わぬままに一人で歩み来た 心を凍らせ闇世を引き受け 大地に還る 衣を飾りし紅葉の舞に 髪をなびかせる 幻が見える 幸せな夢なのか 伸ばした指が頬に触れる 何も告げずにただ傷付け一人来た 愚かな罪人の身に過ぎた残像だろう 暁光射し込んだ美しき世界よ 君が生きて行く場所を守れたら 大地と成ろう ひとひらの想い出は ひとしずくの涙 最後の刹那は 君だけを感じたいと もしいつか再び生を受けたなら 君のためだけにこの身捧げよう 愛する人よ……
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