22人が本棚に入れています
本棚に追加
――分っている……この言葉は男のわがままだ。
あの頃の俺は、人気の高い彼女を射止めて浮かれすぎていたんだ。周りなんて、これっぽちも見えていなかった――。
――すべての狙いは俺だったなんて……。
「うえっ!!!!」
「大丈夫拓也さん……私が力になるわ。しっかりして! 今、一番危険なのは綾ちゃんよ。
りんと貴方、私の名前を叫び、争ったそうね。気になった綾ちゃんは、調べて私に電話を掛けてきたの」
「……綾が?」
最初のコメントを投稿しよう!