浮気の代償

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「親友の鷹見を傷つけた井上七海。憎くて堪らなかった! でもそれだけじゃないのよ……」 「お前、俺の家まで着いてくる気か?」 後ろから大きな声で話しかけてくるりりかに、嗜めるように言った。 「ええ、悪い? 学生の時は憧れだったけど、近くに感じている今、貴方を苦しめてる人間の元へは行かせたくはない!!!!」 力強い熱っぽい言葉――だけど今は急がなくては。 思いとは裏腹に、走るスピードが落ちた。背後から聞こえる涙声も気になって仕方が無い。 ――これも男の性……だ。 え? 「おい、お前! なにをしてるんだ!」 「貴方を愛しています!!!! 渡さない!!!!」
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