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次の日の朝、アタシは美嘉がいったいどんな顔をして登校してくるのか楽しみにして、教室で待っていた。
朝練のあるyoshiといっしょに登校するアタシは、アタシと彼の分の鞄を持って毎朝一番に教室のドアを開く。
バスケとアタシのことにしか興味がないyoshiは、もちろんのことながら課題や予習を一切しない。
わたしは朝のその時間に、その日提出の課題や、予習してこなければいけないものを、彼の鞄からプリントやノートを取り出して、彼の下手くそな字を真似して、わたしのプリントやノートから書きうつしてあげるようになっていた。
登校してきたクラスメイトたちひとりひとりにアタシは「おはよう」と挨拶する。
そんな風に何人かのクラスメイトたちを出迎えた頃、メイと凛が楽しそうにおしゃべりしながら教室に入ってきた。
ふたりの席は、アタシのすぐそばだ。
いつもなら笑顔でアタシに飛び付いてくるはずのふたりが、アタシの席の横を通りすぎていった。
「おはよう」
アタシはふたりの背中に声をかけた。
ふたりは一度だけアタシを振り返り、席に鞄を置くと、
「あんた大変なことしちゃったね」
メイはそう言いながら、凛はそんなメイの後ろにくっついて、アタシのそばにやってきた。
「大変なこと?」
アタシには何のことかわからなかった。
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