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「帰ってきたら相談しなさいよ。そんな顔してたら仕事にもさしつかえるんだから」
「わかった。心配してくれてありがとう」
納得はいっていなさそうだけどしぶしぶ折れてくれたのりちゃんに、何でも報告する約束をしてなんとかその場は治めることができた。
「茜、送るわ」
「慎太郎? 残業は?」
終業時刻を過ぎてすぐ、慎太郎が1課に迎えに来てくれた。
「全部終わった」
ピースサインなんてしてるけど、かなり無理してくれたんだろうことは疲れた顔を見ればなんとなくわかる。
「いいよ。1人で帰れるし」
「いいから。早く用意しろよ」
「ナイトが送ってくれるなら安心ね。吉岡君出張中だし、私達まだ仕事が残ってるから茜ちゃんのことお願いね」
「はい」
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