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「みんな大げさですよ。じゃあ、お先に失礼します」
「気をつけてね」
心配顔の白井さんに見送られて、しぶしぶ慎太郎について帰る。
「別に送ってくれなくてもいいのに……」
「迷惑かもしれないけど、これくらいしか出来ないから我慢しろ」
「ありがとう」
電車に揺られていても、マンションまで歩いていても、何も話さないけどすごく心配してくれてるのがわかるから、私も黙ってついていく。
本当なら私も残業しなくちゃいけないはずなのに、明るい時間に帰れるように白井さんと本田さんが配慮してくれているのも本当にありがたい。
暗くなると余計怖さが増すから。
いつものコンビニの前を通り、マンションの前に到着。
ここまで怪しい人影とかも何もなかったから、やっぱりホッとした。
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