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だけど実害がないと動いてくれないらしく、周辺のパトロールを増やしてくれるという言葉を信じるしかなかった。
「部屋に入ったらしっかり鍵かけて、何かあったら電話しろよ。何かなくても大歓迎、何時でも飛んでくるから」
「うん、ありがとう」
私をマンションまで送った後、心配そうに帰っていった慎太郎の後姿を窓からしばらく眺めていた。
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こんな時俺が茜の彼氏だったら、うちに連れて帰るなり泊り込むなり出来るのに、こんな状況でも俺に頼ってはくれないらしい。
それがどうにももどかしい。
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