つかの間の休息

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これって私が吉岡さんの彼女になったってことだよね。 まだ心臓がドキドキして苦しい。 「痛っ」 頬を自分で摘んでみたけどやっぱり痛かった。 赤くなっているかも……。 もう少しこの幸せに浸っていたいところだけど、私もまだお風呂に入っていないし、泣きはらして腫れた目元もなんとかしなくちゃいけない。 あと1日、あと1日仕事をすれば明日は休みだから、帰ってからゆっくりこの幸せに浸ろう。 そう決めてバスルームに急いだ。 動揺しつつもいつも通り会社に辿り着くと、白井さんが待ってましたとばかりに飛びついてきた。 「茜ちゃん、聞いたわよ。ストーカー捕まえたんですって! よかったわね。やっぱり吉岡君ならやると思ったわ」 「えっと……、どうして」 知ってるんですか?  と聞く前にその言葉は遮られた。 「茜ちゃ~ん! おめでとう~! 昨日慎太郎が茜ちゃんに電話した時、私横にいたのよ。本当によかったね。ストーカーもいなくなったしラブラブだし……慎太郎は大変なことになってたけど」 突然1課に飛び込んできて、私の肩を掴むなり一気に捲くし立てるのりちゃんの勢いに押されて、危うく聞き逃すところだった。 「慎太郎がどうしたの?」 .
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