彼と彼女の真実

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「もしかしてただの一般人じゃなかったりして」 「大物政治家の隠し子とか、とりあえず有名人が身内にいたり?」 「そうそう」 他人事だと思って言いたい放題にも程がある。 「もう、やめてください!」 つい大きな声を出してしまった。 「ごめん、調子に乗りすぎた」 「悪い」 皆良い人たちなんだけど、今日はちょっと羽目を外しすぎ。 いない人の陰口は聞きたくない。 しかも一応私の恋人だし。 「そんなだから、茜ちゃんに振り向いてもらえなかったのよ」 白井さん、一言余計です。 余計居心地が悪くなったじゃないですか。 .
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