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結局土日を挟み7日間休んで出勤すると、1課は妙な空気に包まれていた。
「白井さん、皆どうしたんですか?」
どこかぴりぴりしているというか、なんとなく居心地の悪そうな感じ?
「後でね」
白井さんもチラリと吉岡さんを窺って、すぐには教えてくれない。
仕方なくたまった仕事を始めるけど、どうも吉岡さんの陰口らしきものが耳に入るから、気になって手が進まない。
内線で話をしていた吉岡さんがガタンと大きな音を立てて立ち上がると、ひそひそ話をしていた人たちが急に大人しくなった。
「社長のところに行って来る」
「はい、わかりました」
イライラした吉岡さんはその人たちを一瞥して出て行ってしまった。
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