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そして2人で深々と頭を下げている。
「まぁ、とりあえず顔を上げてください。こちらへどうぞ」
私と吉岡さんの向かい側のソファーにリナさんとマネージャーさんが座る。
コーヒーを出した秘書がいなくなるまで無言。
ちょっと息苦しい。
「話は吉岡から大まかに聞きました。もちろんうちの大事な社員を傷つけようとしたことは許すわけにいきません。ただ、未遂ですんでよかった」
「茜ちゃ……里中さん、本当にごめんなさい。私とんでもないことしようとしてた。ずっと晃のこと好きだったけど、いつの間にかおかしくなってたのね。あんなことしたって晃は私を好きになったりしないのに……。後輩達のことはどうか許してあげて欲しい。私の指示に逆らえなかっただけ、本当にいい子たちなのよ」
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