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いつものソファーで吉岡さんに後ろから抱きしめられるように座り、ただ何もせず温かい胸に体を預けていた。
膝を抱えた私の手に指を絡め、肩に顎を乗せる吉岡さんの鼓動が伝わる。
ようやく二日酔いが落ち着いた頃、リナさんが起こした騒動の一部始終を説明してもらった。
正直驚きすぎて言葉が出なかった。
「そんな……」
「俺のせいで茜に怖い思いさせて悪かったな。もう絶対こんなことさせないから」
震える私をきつく抱きしめる吉岡さんのほうが辛そうで、振り向いて力いっぱい抱きしめ返すことしか出来ない。
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