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「私は大丈夫。吉岡さんがいてくれるから。だけど、リナさんは1人で大丈夫かな?」
「こんな時まであいつのこと考えなくていいんだよ」
「でも……」
私を宥めるように優しく頭を撫でてくれる手に、思わずでかかった反論の言葉が消えていく。
耳元で囁く声が心地よくて、気持ちを穏やかにしてくれる。
「あいつにも支えになってくれる奴がいるから……本人は気付いてないみたいだけど」
支えになってくれる人?
吉岡さんが気付いていて、リナさんが気付いていない人?
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