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男の子か女の子か、お医者さんが断固として教えてくれないけど、絶対女の子だ! って言い張る顔は営業マンの顔ではなくて、パパのそれ。
こういう心遣いが出来る石橋君を、千夏が好きになったのがよくわかる。
「石橋君、ありがとう」
あのまま1人で帰っていたら、きっと真っ暗な吉岡さんの部屋で間違いなく三角座りしてたはず。
「気にするな」
中学の頃から見る目があった千夏が羨ましいよ。
屈託なく笑っている石橋君は、きっと千夏を幸せにしているに違いない。
いつか私もそんな温かい家庭が持てたらいいな。
相手はもちろん……。
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