第2話

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  クリスマス・イブも暮れかけた頃合いだった。   街を落陽が濃い山吹に染めたなか、オープン・カフェの片付けをしていた僕の傍らを、ひとつの“影”が、硬い靴音を鳴らして過ぎかけ。    歩を、止めた。  
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