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満員電車だから言いませんけど。
襟元の紅いしるしを消すのが大変だったのに。
コンシーラーってこういう使い方するものじゃなかったはず。
そして服で隠れている場所にはこれでもかというほどのしるし。
実は吉岡さんの胸に1つだけ私もつけた。
「もっと見えるところにつけないと意味無いんじゃないの?」
「そんなの私がつけたってみんなにわかるじゃないですか」
みんなに見られるのは恥ずかしい。
私だけのお守りみたいなもの、それでいいんだから。
「俺は見せびらかしたいんだけど」
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