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閉会式が終わると、その場でクラスごとにＨＲを行い、解散になった。
すぐに教室に戻り、携帯を確認すると。
夏目君からのメールと着信が一件ずつ入っていた。
『とりあえず、三時過ぎにそっち行くんで。校門で待ってていい？』
昼休憩をねらってメールをくれたのだろうけど。鏡花ちゃんに返信した後は、全く携帯を見ていなかった。
というのも、昨日充電するのを忘れていて、電池がなくなりそうだったからなのだけれど…。
この分だと、もう着いているかもしれない。
もうちょっと待っててって言いに行こう。
わたしはアリス姿のまま、階段を駆け降りた。
昇降口を出て、校門前に目を向けると。
…あ、夏目君だ。
目立つので、遠目からでもすぐに分かった。
そちらに向かおうと足を踏み出したところで。
｢あ、アリス｣
と、不意に後ろから声をかけられた。
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