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「今日はお疲れ」
家に帰ると吉岡さんがぎゅってしてくれる。
夕食後のソファーでは、はたから見たら羽交い絞めと見間違いそうなほどべったり。
でも嬉しい私。
テーブルの上のコーヒーが冷めてしまってもお構いなしで、家では甘々な吉岡さんの本領発揮。
私の首筋に触れたままの唇がくすぐったい。
「はい」
エミリーさんが抜けた分頑張ったから、本当に今日はお疲れ。
「明日は出勤するかな?」
「本人はそう言ってましたけど、もう少し休んだほうがいいと思います。専務にそう言っておいてください。仕事は私とのりちゃんでなんとかフォローしますから」
そっか、と一言呟いて吉岡さんはもうその話は終わったと言わんばかりの口付けをくれた。
3ヵ月前より頼もしくなったなって言ってもらえて凄く嬉しい。
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