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「エミリー、1人で帰るつもりなのか」
1人で帰ってしまったら、またフランクさんはエミリーさんの居所がわからなくなってしまう。
「そうよ」
最初から険悪な空気に大きなため息が出た。
「エミリーさんもフランクさんも、とりあえず座って話をしましょう」
立ったままではゆっくり話をすることなんて出来ないから、落ち着くためにもソファーに座ってもらう。
一応私はエミリーさんの横に座る。
気持ちはもちろんフランクさんを応援しているんだけど。
「やっぱりうちに戻って来ないか」
「嫌よ。私はこの子と2人で生きていくって決めたの。あなたには迷惑かけないつもりよ」
「迷惑なんて……」
「子供が嫌いなあなたには迷惑をかけないから、この子は産ませてちょうだい。父親だって言わないから」
なんだろう2人の話が噛み合ってない気がする。
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