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頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになる。 この男は誰? こんな夜中に何してるの? …私の何を知ってるの? 「ずっと見てたけどさ、あんた泣いてばっかじゃん。」 「…っ」 「ねえ、嫌にならない?」 「ほかっといて!」 かっこつかない涙声。 なんで名前も知らない、初対面の男にごちゃごちゃ言われなくちゃいけないの。 「あ、あなた誰?何がしたいの?」 「誰?嶺だけど。26、男。何がしたいんだろうねー。」 ふざけた答えにイライラして、俯いていた顔を勢いよくあげる。 …ーそして、目がはなせなくなった。
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