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「…っごめんなさい。」 二人が寝ている事を思い出して小さな声で謝罪の言葉を口にする。 嶺は、黙ったままだ。 「…離して。」 そう言うとゆっくりとほどかれた腕。 ほっとした。寂しくなった。 「みや…」 「帰ります。」 嶺が私の名前を呼ぶ前に立ち上がり走り出す。 もうこれ以上声を聞きたくなかった。 もうこれ以上、触れたら駄目だと思った。
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