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16 #2
「着いたよ。」
「…へ?」
予想外の言葉に思わずまぬけな声がでる。
驚いて嶺の顔をみれば、いつものキラキラ笑顔のままこちらを見ていた。
さっきの声はなんだったんだろう。
「降りるよ。」
そう言われて頷いたけれど…
謝るタイミングを完全に逃して、もやもやしだした私の体は動いてくれない。
俯いたまま動かない私を、きっと。
いや、絶対めんどくさく感じてきてるだろう。
分かってるのに体は動かない。
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