27

8/10
前へ
/35ページ
次へ
凌の視線が、強く深く突き刺さる。 「…頑張ったね。 本当は今すぐにでも帰らせたいけど…… 帰りまで我慢出来る?」 目尻を下げて微笑んだその顔は、優しくあたたかい。 「…っ。うん。」 「じゃあ、後で。」 数回頭に乗せられたその手に、涙が溢れだしてしまいそうになって慌てて上を向いた。 今は、仕事に集中しよう。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加