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歩いて歩いて、歩いて。 角を曲がったら足元がくずれていくような感覚に襲われた。 思わずしゃがみこんだら地面に落ちた水がひとつ。 「…っ。」 水玉模様が広がって地面の色がかわっていく。 「…う……や、だよ。泣きたく…っ……ないよ。」 拭っても拭っても溢れだすソレは、止まってほしいと願う私を嘲笑うかのように量を増していった。
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