2人が本棚に入れています
本棚に追加
再び歩き出した私の足取りは重い。
「雅…」
「ん?」
「……あんな風に言っちゃった後なんだけどさ、もやもやしちゃうくらいなら話した方がいいんじゃない?」
「うん…」
「雅に近付くなーって言ったのは私なんだけどなんかね、もやもやしちゃって。」
歩き出したばかりだったはずの私たちはいつの間にかまた、立ち止まっていた。
「…私が言った事がお節介になる事祈ってる。ほら、行っておいで。」
「え、でも仕事が…」
「部長にはうまく言っておいてあげるから。」
「…っ。ありがとう」
最初のコメントを投稿しよう!