30 #2

9/16
前へ
/35ページ
次へ
再び歩き出した私の足取りは重い。 「雅…」 「ん?」 「……あんな風に言っちゃった後なんだけどさ、もやもやしちゃうくらいなら話した方がいいんじゃない?」 「うん…」 「雅に近付くなーって言ったのは私なんだけどなんかね、もやもやしちゃって。」 歩き出したばかりだったはずの私たちはいつの間にかまた、立ち止まっていた。 「…私が言った事がお節介になる事祈ってる。ほら、行っておいで。」 「え、でも仕事が…」 「部長にはうまく言っておいてあげるから。」 「…っ。ありがとう」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加