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35 #2
「…っお前。"はい"以外で返事するなよ。」
煙が変なところに入ったのか咳き込む嶺の背中をとんとん、と何度か叩いて顔をのぞきこむ。
「動揺させて…ごめん、ね?」
「お前、は本当に生意気になった!さっきまで泣いてたくせに。」
焦って見える嶺の顔も、強がりを言っているような嶺の唇も今はとても愛しい。
「わ、笑うなよ。」
真っ赤な顔をもっと見たくて。
余裕のない嶺をもっと見たくて。
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