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「はい。…落ち着いた?」
外にあるベンチに腰かけた私の目の前に差し出されたミルクティ。
「すみません…。」
「いいのよ。泣き虫なのは知ってるから。」
「…っ」
ちらりとアスカさんの顔を盗み見れば、いつもと変わらない表情のアスカさんがいて。
余計に胸が苦しくなった。
「…大したことじゃないのよ。多分、明日になったら元通り。」
「……」
辛いのはアスカさんのはずなのに気を使わせてしまっている事で、俯いている顔をあげる事が出来ない。
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