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私は今、どんな顔をしているんだろう。
顔を上げた先に見えたのは、困り顔の部長。
「嫌いな奴にこんな事言われても困るよな。怒鳴って悪かった。
頼れる奴がいるならちゃんと頼れ。お前が頑張ってるのはちゃんと知ってるから。
たまには甘えろよ。」
そう言った部長の瞳はどこか寂しそうで。
ゆっくり離れていく手と一緒に、部長との距離も離れてしまうような気がして思わず手元に力を入れた。
「佐伯?」
「嫌いじゃない…。」
「え?」
「嫌いじゃないです、部長の事。」
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